葬儀当日に起きた出来過ぎたストーリー

昨日は、小雪の初の月命日。

もう1か月も経つのですね。

あの日のことは、昨日のように
鮮明に覚えています。

なのに、その後にあった出来事は、
それなりの時間が経っていて、
確かに、過去の出来事。

まるで出来事が起きた日付が
入れ替わったかのような
不思議な感覚ですね。

きっと、愛する存在を亡くした
体験がある方ならば、
同じような錯覚を経験
されていることでしょう。

ありがたいことに、
いまだに小雪の祭壇には
お花が手向けられています。

遺された者にとっては、
こうして気持ちに寄り添って
いただけるだけで、またまた感謝が
あふれてきますね。

ありがとうございます。

この1か月、現実も非現実も
怒涛のようでした。

小雪からもらったメッセージが、
そのまま現実で起きるのです。

ふとした瞬間にやってくるご神託。

忘れないように、即座にメモをするか、

関係する人に伝えるようにしています。

抽象的でハッキリと分からないな~
なんて思っていると、
具体的事象が起こるのです。

そういうことか…
とハッキリとわかることが。

小雪の葬儀の日にも、
こんなことがありました。

火葬の間、1時間弱、
待ち合いの個室に
通していただきました。

飲み物をいただきながら、
一息ついていると、
襖一枚隔てた隣のお部屋が、
騒々しくなりました。

泣きながら、大声で叫ぶように
訴える女性。

思わず耳ダンボ。

どうやら、
お家で産まれたパピーちゃんを
ご主人が踏んでしまったという
事故が起きたらしいのです。

たった3か月でこの世を
去ることになったコ。

そのコのご葬儀だったようです。

これまで20年間、犬と暮らしてきて、
こんなに苦しみながら、死んでいったコは、
初めてだと。

これまでも、抱っこは座ってするように
いつもお願いしていたと。

小さいコたちだから、
気を付けるようにと
再三言っててきたと。

小さいコたちだから、
手をあげればダメージは大きい、
叩かなくてもシツケはできると。

あの時も、
「犬を(リビングに)出したからね」と
声をかけたのに。

いつもしっかり話を
聞いてくれなかったと。

奥様のお話では、
どうやらお子さんには恵まれず、
代々、ワンちゃんを我がコのように
かわいがってきたそうです。

こんな事故、めったにないでしょうに、
小雪の葬儀当日に、
生々しい現場に出くわしました。

「明後日は、ペットロスセミナーがあるな~

これからは、きっと小雪とのお別れも、
糧になっていくんだろうな~

お話の内容が、少し変わるんだろうな~

こゆちゃん、トコトン、マミィに学びを
与えてくれるよね!」

なんて思いながら、
お茶をいただいていたのです。

小雪の葬儀の2日後が、
ペットロスセミナーなんて、
すごい采配だと思って。

「こゆちゃん!

まぁ、やってくれるわ~~」

なんて思っていたら、隣室でこの騒ぎ。

そして、さらに驚いたのが、
その奥様の言葉です。

「パパ! わかる!??

わたしの心にぽっかり穴が開いているよう。

自分の体が、もぎ取られたように辛い!

この痛み、わかる??」

どこかで聞いたセリフです。

ペットロスセミナーや入門講座で
お伝えしている、そのまんまです。

お気の毒に・・・

とお悔やみの気持ちも感じながら、
このお二人の双方の
お気持ちの辛さも感じながら、

「こゆちゃん、ホント!
やってくれるわ~~」

と思ったのでした。

ここまでハッキリと、
見せられるなんてね。

愛する存在を失ったときの、

それぞれの立場での辛さを
理解しなさいよ。

ペットロス対策を、
しっかりとやっていきなさいよ。

小雪からのメッセージの
具現化としか思えませんでした。

襖一枚向こうが、まるで見えるよう。

決して故意ではないと、
訴えたいでしょうに、
小さくなっている
旦那さまの姿が目に浮かびました。

奥様の詰問に、どうやって答えればいいのか、
糸電話をしてあげたくなりました。

「そこは、否定的な印象の言葉を使ったら、
余計に奥さんの気持ちを逆撫でしちゃうよ~~」

と、わたしも心の中で叫び始めた頃、
ちょうど、小雪のお骨が出来上がりました。

どこのどなたか、わかりません。

もしかしたら、あの時間は、
わたしは、どこか別のワールドに
いたのかもしれません。

それくらいに思ってしまう
あまりに出来過ぎたストーリー。

けれど、きっとその3か月のパピーちゃんが
そうした形で光へ還っていったにも、
意味があります。

いつか、落ち着かれたら、
パピーちゃんの魂のメッセージに
気づいてくださればと思った次第です。