愛も温もりも笑みも知らないワンちゃん

拙著『その子(ペット)はあなたに出会うためにやってきた。』は、
すでにお読みいただけましたか?

やまとくんのストーリーは覚えていらっしゃいますか?

p176から始まる、咬みつき犬のレッテルを貼られて
殺処分寸前で訓練士さんに引き取られたコのお話です。

昨日のアニマルコミュニケーター養成講座卒業生のための
練習会でモデルちゃんに取り上げられたコ(Aちゃん)が、

このやまとくんを彷彿とさせるコでした。

見た目も似ているのです。

練習会が終わって、何だかモヤモヤを引きずりました。

「あぁ プロらしくない。。。」とは思いつつも、
どうしても耳から離れない言葉がありました。

「ヒトって勝手だね・・・」

Aちゃんの写真を一目見た時に飛び込んできた
この言葉が、まとわりつくのです。

目に飛び込んできた映像も瞼の裏に
焼き付いて離れません。

外で鎖につながれて、お鍋に入れられたゴハンを
もらうような、昔ながらの飼われ方。

そして、自暴自棄な心の様子も感じました。

生きることに希望がないなんて・・・

狭いマンションの一室に居られなくなって
1時間ほど、近くの商店街をフラフラと歩きました。

繊細だからこそ、心はささくれます。

「次の新しくアナタを迎えてくれる人は、
アナタを愛してくれるよ」

そんなことを伝えたところで、

「愛」なんてものは知らないし、

「人の温かさ」も感じたことがない。

前の飼い主さんだって、
いくばくかは、Aちゃんに気持ちを
寄せることだってあっただろうに・・・

一緒にコミュニケーションをした生徒さんたちは、
Aちゃんの心に射す小さな光を見つけていました。

保護された方々の献身的なお世話のおかげで、
人に心を許し始めているのでしょう。

お散歩にも喜んで出かけるようになっているそうです。

Aちゃんの心の光がどんどん大きくなって、
愛で満タンになることを願って止みません。

ペットをお家に迎える人の意識の向上に
貢献していこう!

そう思いながら、またサロンへと戻りました。

ペットちゃんたちの心と体が、
いつも楽チンでいられますように・・・

充実した一生を生き切れますように・・・