泣けない男性と泣きすぎる女性

泣けない人にとっては、

「泣けるっていいな~」

と思うでしょうし、

涙もろい人は、

「人前で泣かなくて済んでいいな~」

と、互いをうらやましく思うでしょうね。

足して2で割ると
ちょうど良いかしらん?

とも思えますよね。

前回のメルマガに対し、
以下のようなご感想をいただきました。

~~男性読者Aさん~~

私も泣けない男です。

今までにも何度かお別れをしてきましたが
でも、涙ボロボロなんてありませんでした。

だから、何故そんなに
ペットロスになるのか分かりません。

いや、想像はつくんですけどね、ある程度は

ですから逆に、こう言うと変ですが
ボロボロ泣く人が羨ましい事もあります。

それだけ想いが深かったんだろうなぁ
素直に感情出せてスゴいなぁ
とか・・・

先々代の仔が天に還った時
家族にも言われたことがあります。

「もっと泣くかと思った」

特に私に懐いてくれていた仔でした。

いつも頭をナデテ欲しくて
私の手の下に頭を入れてくる可愛い仔でした。

でも、泣きませんでした。

泣けなかったのかもしれません。

男性はこんな時、
泣くのが下手なのか

それとも、泣くほどの事と
認識できないのか

何故なんでしょう

~~女性読者Bさん~~

今回のメルマガを読んで、
8つの苦しみの中の1つ
「愛別離苦」の悲しみを
私は去年からずっと
味わっているのだなぁ
と思いました。

泣いて泣いてどれだけ泣いたか…、

十数年前父親が亡くなった時よりも
はるかに沢山泣きました。

私は泣き顔が特にぐしゃぐしゃで
ひどいので人前では泣きたくないのに、
感情が抑えきれなくて、
迷惑をかけるくらいすごく泣いてしまいます。

サロンに参加した時も、
泣かないようにこらえていましたが、
感情が溢れて結局
ひどい泣き方をしてしまいました。

沢山泣いてきたけど、
泣く度浄化されているんですね…。

涙もそんなに悪くないんですね。

初めてペットショップで
我が子と運命の出会いをした時、
このままお店に置いて帰りたくない!
と思いました。

でも飼ったら将来死んでしまう時がくるよ…
それでもいいの?と自問自答していました。

でも、私が飼わなくても
いつかはそんな日がくる…、
だったら私が一生懸命育てよう!

そう決心して我が家に迎え
本当に幸せな日々を
過ごさせてもらえました。

お別れは最大の悲しみでしたが、
出逢えてよかった!

愛と感謝の気持ちでいっぱいです。

~~ここまで~~

対極のお二人からのご感想です。

この典型的な事例をお読みになって
どう感じられましたか?

男性読者Aさんがおっしゃっている
泣けない理由は何だと思いますか?

泣けて仕方がない女性読者Bさん
との違いは何なのでしょうね?

もちろん、「正解はコレです!」
と端的に申し上げることはできません。

個々人の生育の仕方

持って生まれた気質

生まれたときには
定まっている宿命

と、いろいろな要素は
あるのだと思います。

一般的に言われていることを
中心にお話しますね。

日本では、まだまだ
「男のくせに」
という残り香があるでしょう。

特に、年齢が高いと
そのように育てられた
のではないでしょうか?

地域性も、まだあるかもしれませんね。

田舎ではまだ過去の性質が
残っているかも。

例えばこんなストーリーはいかがでしょう?

幼い頃、お母さんが病気がち。

母が、子どもの将来を憂いて、

「男の子だから強く」

と、病床で口癖のように
子に言って聞かせる。

素直な少年は、最愛の母の言葉を
心して成長します。

大人になっても、無意識のうちに
頑なに守ろうとします。

母の呪文は永遠なのです。

言魂ですからね。

まぁ、こんな昔の昼ドラのような
ストーリーはないにしても、

母子の間で暗に、こんな想いが
込められていることはありますよね。

すると、

「男たるもの、強くあるべし」
が浸透していますから、
どんなことがあっても泣けない。

これも一つの仮説と
して成り立つでしょう。

そして、周りにいる女性陣が
男性に泣くことを許して
いないかもしれませんね。

女性読者のみなさま!

「男のクセに女々しい」って、
心の中で呟いた経験はないですか?

心の中の声は、振動して
糸電話のように
相手に通じています。

男性の方が、やさしくて
命に対して想いが強いことも
考えられますよ。

男性は、永遠にお母さんを
追い求める一面がありますから。

女性は、命を張って子を産む性ですから、
どこか肚が座っている部分もあります。

「ほんとは、女性の方が強い」
というのも生物的に一理あると思います。

そして、もう一つ考えられること。

持って生まれたものです。

性質的に「執着心が薄い」場合、
あまり泣けないかも。

泣けないというより、
感情を引きずらないと言った方が、
正確でしょうか。

一見、冷静に見えますね。

時に、「冷たい人」「冷酷な人」
という見られ方をします。

これは、わたし自身の体験
なのですけれどね。

わたしが小雪を亡くして
しばらくした時に、
とある占い師さんに、
こう告げられました。

「りこさんと小雪ちゃんの関係は、
恋人同士。

熱愛中に恋人を亡くしたくらい
キツいはずです。

だけれど、そこまででないのは、
りこさんが、執着しない気質を
持っているからです」

「大恋愛中の恋人を亡くしたようなもの」
のクダリには、一瞬ポカンとしました。

けれど、「執着がない」というのには
納得です。

確かに、小雪には特別なご縁を
感じますけれど、
そこまでの傷心もないですしね。

人や物、事に執着しないのは、
セラピストとしては、もってこいです。

結果に執着したり、
クライエントさんに執着すると、
セラピーの仕事はうまくいきません。

セラピストとしての長生きのコツを
宿命として与えられていたのですね。

ありがたいことです。

ということで、

泣きたいのに我慢しているわけでもなく、
それほど泣けないのであれば、
そんな状態のご自身を受容して
いけばよろしいでしょうし、

すぐに泣けちゃう女性も、
泣ける豊かな感情を持つご自身を
受容していかれればいいでしょう。

今の状態が、装わず、
まんまの自分であるのなら、
泣けても、泣けなくても、
どちらでもよろしいのではないでしょうか?

要は、以下の質問に
イエス!とお答えに成れるかどうか、
それが大切なのです。

今のあなたは、
素の状態ですか?