生きづらさの原因は心の沈没船だった
~その2~

前号からの続きになります。
http://dear-mum.com/mailmagazin/5717/

わたしが、自身の心の沈没船の
片鱗に気づいたのが、15年ほど前。

そこからグズグズと月日だけが
虚しく過ぎ去っていった。

沈没船を、この目でハッキリと
見るのがイヤだった。

全否定されるような
気分になるから。

自己肯定
自己受容
自己価値
なにもなく、

あるのは自己否定と
認知の歪みからくる
妄想ストーリー。

そんな病的なまでの
精神状態で、
さらに否定されたら
自分を保てなくなると思ってた。

犬を飼えば、
その陰が失せるのかと思いきや、

逆に、愛犬は、船影をくっきりと
見せつけてくれることになった。

わたしの場合は、犬との暮らしで
気が紛れることはなかった。

見ぬふりを決め込んでいたら、
そうもいかない事が起こった。

自分の命よりも大切な愛犬の命を
天に奪われそうになった。

命に直面することが
人生の転機となるのは、
教科書のようなもの。

もっと前に知っておけば
こんなことにはならなかっただろうに、
愛犬に申し訳ない気持ちにもなるけれど、

そのためにやってきてくれたのだと
勝手な都合よい解釈をしている。

そこからアニマルコミュニケーションを
習い、

ペットたちの愛に触れ、
エネルギーワークを通し、
心が癒されていった。

そうして、ようやく
沈没船の引き上げ作業ができる
準備が整った。

わたしの心は、
ひたすら頑なだったから
ここまで、ずい分と時間がかかった。

40年以上も沈んでいた船から
漏れ出た重油や重金属での
汚染は酷く、

それ以来、
ずっと浄化作業を続けている。

たくさん自分の闇を見てきた。

それを一つひとつ
受け容れる作業をしてきた。

ずい分と愛犬に手伝ってもらった。

ペットがいる人は、
この作業をペットが手伝ってくれる。

ペットは、幼いころのあなたの気持ち
そのものを、行動に表してくれるから。

とってもわかりやすい。

「うちのコ、すごく暴れん坊!」
と手を焼いているのだとしたら、

あなたのインナーチャイルドが
もっと自由に活動したがって
いるのかもしれない。

アニマルコミュニケーションができれば、
そのまま言葉にして教えてくれる。

とっても便利。

聞きたくない人にとっては、
耳が痛い話だけれど、

しっかり聞き取って
受け容れ作業をやり続けた人は、

人生が軽ろやかに
楽になっている事実がある。

自分の人生は、自分のもの。

目の前に起きている現象は、
他人のせいではなく、
自分が引き起こしていることと解釈し、

「自分の人生に責任を取る」
と、決めた時から、
エネルギーが変わり始め、
現実も変わる。

その覚悟と、素直ささえあれば、
前に進める。

それでも、時折、
他人のせいにしたくなる時がやってくる。

天が練習課題を与えるのだ。

初めのうちは、
天の引っかけ問題に
まんまと引っかかる。

練習。

練習。

ひたすら、違う在り方で
新しい行動を起こす練習。

途中で止めれば、
簡単に元に戻る。

前のやり方の方が、
慣れていて、楽だから。

自分の不幸は、
親のせい、配偶者のせい、
子どものせい、ペットのせい。

〇〇さえなければ、
わたしは幸せなのに…

そのマインドを持ったまま
幸せは永遠に訪れなかった。

これが、わたしの体験。

誰かを、不幸の元凶と
まつり上げ、

犠牲者オーラを輝かせて
かわいそうなわたしを
ひたすら演じて、
同情を引くことに
全エネルギーを注いでいた。

いわゆる、承認欲求のカタマリの
かまってチャン。

エネジーバンパイアともいう。

犠牲者マインドのまま
人間の子育ても、犬育ても
してしまった。

ママを支えるために
2人と1匹の子供たちは
たいへんだったと思う。

こうして自分がどんな仮面を
かぶっているのか、
自分で知ることができたなら、
自分で仮面の付け替えが可能になる。

時々、誤解をする人がいる。

仮面が消えてなくなる、と。

墨汁のシミが消えないのと同じように、
薄くなっても真っ白にはならない。

ただ、感情やあり方を
セルフコントロールできるようになる。

どんな自分も、そのまま居続ける。

清廉潔白にはなれないし、
聖人君子にもなれない。

ニンゲンだから。

自分の闇を見ずして、

認めて受け容れずして、

愛の人になろうとしたり、

悟りの世界にいこうとしたり。

それはこじらせると思う。

純金を装う
メッキ加工品は疲れる。

ペットたちは、それを見抜くし、

メッキ加工品であることを
受け容れるための
お手伝いをしてくれる。

素直になって、
心の耳を澄ませてみるといい。

厳しさの中に
愛が詰まっているのが
聞こえてくるでしょう。

前号には、たくさんのご感想を
いただきました。

ありがとうございました。

またの機会にシェアを
させていただきますね。

一人の気づきが、
この1通のメールの
読者さんへの気づきになり、

一人の過去の解放が、
読者さんの解放にもなります。

幸せの波紋が広がりますように…

いつも関心をお寄せくださり、
ありがとうございます。

みんなで一緒に
生きづらさを解消し、
自分を取り戻していけたらと
思っています。